前回に引き続き、今回も信用保証協会の解説をします。
そもそもなぜ、銀行は保証協会をつけたがるのでしょうか?
保証協会は、銀行側にとっては、「保険」であり「担保」でもある訳です。
例えば、融資を申し込んだお客さんが、以下のようであったとします。
- 新規の融資取引
- 業歴が浅い
- 資産背景がない(会社にも社長個人にも資産がない)
こうした中小零細企業や個人事業主に対して、銀行はお金を貸したくないのです。
確かに、銀行としては、お客さんから預かった大切なお金を貸し出すわけですから、確実に返済してもらわなくてはなりません。
そこで、上記のような融資先に対して、万が一のため、銀行が保証協会を付けたがるのは理解できます。
しかし、実際には、取引期間も長く、業歴もあり、資産背景もしっかりしている企業に対しても、保証協会を付けているのが現状です。
つまり、銀行は自己保身のために、本来なら必要のない保証協会を付けているということです。
なので、融資先が何も言わなければ、銀行側から、「保証協会を外しませんか?」などというような提案をしてくることは、ほとんどありません。
もし、皆さんの会社が、業歴3年以上で、融資の取引も3年以上あるのに、保証協会がついているのならば、ぜひ銀行に対して、プロパー融資の交渉をするべきです。
信用保証協会には、無担保融資枠があります。(限度額8000万円、特別枠8000万円)
この枠は、平時の時に使うのではなく、いざという時のために、残しておくことを強くお勧めいたします。
次回は、保証協会の融資枠について解説いたします。