Blog by zaimclinic
補助金・助成金とは?企業が活用すべき理由
「補助金」や「助成金」は、企業が新たな取り組みを行う際に活用できる、返済不要の資金支援です。国、地方自治体、各種団体が提供するこれらの制度は、企業の成長戦略を後押しする強力なツールです。
補助金と助成金の違いとは?
両者は似た言葉ですが、制度の性質に明確な違いがあります。
項目 | 補助金 | 助成金 |
財源 | 経済産業省など | 厚生労働省など |
審査 | あり(採択制) | 原則なし(条件を満たせば受給可) |
目的 | 産業振興、事業拡大など | 雇用促進、人材育成など |
代表例 | ものづくり補助... |
はじめに:なぜ今、事業承継が重要なのか?
日本全国で、中小企業経営者の平均年齢は年々上昇しており、2025年には約245万人の中小企業経営者が70歳を超えると見込まれています。そのうち、半数以上が後継者未定という深刻な実態があり、今後10年で多くの企業が「黒字廃業」に追い込まれるリスクを抱えています。
こうした背景の中で注目されているのが「事業承継」です。これは単に後継者を決めるだけではなく、会社の資産・負債・経営権・理念を次世代に円滑に引き継ぐプロセスを意味します。
特に注...
はじめに:なぜ資金繰り表が重要なのか
「利益が出ているのにお金がない」という悩みを持つ経営者は少なくありません。
企業経営においては、会計上の利益と現金の流れ(キャッシュフロー)が一致しないケースが頻繁に発生します。これは売掛金の回収が遅れたり、前倒しで仕入や人件費の支払いが発生したりすることが原因です。
このようなキャッシュのズレによって、資金ショート(現金不足)に陥ると、従業員の給与や仕入代金の支払いができなくなり、最悪の場合、黒字倒産という事態にもつながります。
こうした事態を...
1. はじめに:なぜ銀行は財務指標を重視するのか?
企業が銀行から融資を受ける際、銀行は主につの観点から審査を行います。
- 返済能力(キャッシュフロー・利益体質)
- 信用力(財務安定性・過去の取引履歴)
これらを客観的に数値で評価するために用いられるのが「財務指標」です。特に中小企業に対しては、人的信用や将来性などの定性評価も考慮されますが、最終判断に影響を与えるのは「数値に裏打ちされた信頼性」です。
なぜ財務指標が重視されるのか?
- 銀行は「お金を貸して回収する」ことで利益を得る金融機関...
はじめに:なぜ「銀行目線の決算書分析」が重要なのか
中小企業の経営者にとって、「資金繰りの安定」は事業継続の根幹をなす要素です。その安定の鍵を握っているのが、銀行との関係性です。特に、融資の可否や条件(金利・返済期間・担保有無など)を左右するのが「決算書」です。
多くの経営者が決算書を「税務署に出す書類」や「利益の確認」程度にしか捉えていない一方で、銀行は決算書を企業の経営状態を多角的に分析する「信用評価資料」として用います。
つまり、銀行の視点を理解し、決算書の内容...